親友のイラ

2011/9/16日(金)

今日は起きたときから体の調子が悪かった。
十分な時間を眠ったはずなのに体の疲れはいつものようには取れていないし、のどの調子もひどく悪い。
ウクライナの日本よりも涼しく、乾燥している気候のせいか、こちらに来てからくしゃみ鼻水が出ていたが、それがだんだんのどに来たようだ。
おまけに昨日の夜はシャワーを浴びていない。
配水管が故障したらしく、お湯が全く出なくなっていたのだ。

今日、アルトゥールはイラを紹介してくれるそうだ。
イラは彼の同級生の女友達だが、仕事が忙しくてなかなか会う機会が見つからなかったのだ。
余談であるが、ウクライナでは女性の名前の最後は必ず"a"の音で終わるのだそうだ。
確かに「ルーダ」「ヴァレリア」「イラ」など全て当てはまる。

メトロに乗って待ち合わせをしている駅の前へ。
イラはまだ来ていないので僕はアルトゥールと街の人々を眺めながら雑談をする。
その日の曇っていたせいか気温は20℃を切っていたと思う。
Tシャツにパーカーを着ていないと少し肌寒いかなという感じだったが、たまにショートパンツに胸の開いた服を着ている人を見かける。
彼女たちは寒くないのだろうかと思って、そのことをアルトゥールに話してみると、ウクライナでは真冬の気温がマイナス20℃になることも普通にあるので20℃をちょっと切ったくらいではたいしたことはないのだという。

しばらくするとイラがやって来た。
前にアルトゥールにイラの写真を見せてもらったことがあるが、彼女は思ったよりも背が低く、写真で見るよりも美人だった。
イラは昼食を食べていないので、3人で近くのレストランに入った。
そこはプザタ・ハタのようなセルフ式のレストランだった。
僕は自分で好きなものを取ってみたかったので、何か分からず見た目で気に入ったものを適当にチョイスした。
その結果ガーリックトースト、ライススープ、何か分からない赤いソースのかかったものを選んだ。
プラス飲み物を選んでレジへ。ここでもアルトゥールが僕とイラの分をおごってくれた。
いつもおごってもらうのはありがたいことだが、日本の物価を考えたら僕が払ってもほとんど負担にならないのだが。

食べるスペースはなぜか中国チックな赤を基調ととしたデザインだが、料理は全く中華料理とは関連性のないものばかりである。
食べる前に一言、アルトゥールと一緒に手を合わして「いただきます」と言う。
面白がって毎食2人でやってる儀式であった。
テーブルの向かいで食事を始めていたイラは食べるのを止め、怪訝そうに僕らを見る。
僕も料理を食べ始めると、アルトゥールは味はどうかと聞いてきた。
僕が「スマッシュノ」と答えると、イラは苦笑の表情を浮かべていた。
「あー、外国人がウクライナ語使っているよ」という感じで見られていたと思う。
適当なオーダー
右前の料理は皮の厚い餃子の味がした
右後のジュースは炭の香りがした

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