疲れと満腹感により

家に帰って時計を見ると、午後7時だった。
時間が経つのが非常に遅く感じる。
新しいものが一気に目に飛び込んできた1日で、体はかなり疲れていた。

歯を磨き、ソファーに寝転がってノートに今日の出来事を忘れないようにと記録し始める。
あまりにも書く量が多すぎて、簡単なメモであっても終わる目途が立たない。
頭の中を整理しつつのろのろと書き進めていたが、だんだん眠くなった。

気付いたとき、部屋の電気は消され薄暗かった。
アルトゥールはさっきまでなかった折り畳み式ベッドの上で眠っていた。
ソファーはベッドメイキングされておらず、赤い布が被せられたまま、服装も帰って来たときのままだった。
頭で押しつぶされ、少し形のゆがんだ大学ノートとボールペンが目の前にあった。
起き上がって周囲を確認していると、アルトゥールはまだ起きていて"Hi"と僕に言った。
テレビの横のデジタル時計を見ると1:00くらいだった。

トイレに行こうと部屋を出ると、ルーダにも会った。
僕はすれ違いざまに「ドーブリ・アラーノク」(おはようございます)と言ったら、ルーダは突然笑い出し、おかしくなって僕も爆笑してしまった。

トイレを出たあとルーダにこれまで立ち入ることのなかった、一番奥の部屋に連れて行かされた。
本日キッチンが完成したらしい。
薄いグリーンのタイルが張られていて、こじんまりとしているがオシャレなキッチンだった。
よほど嬉しかったのだろう。

アルトゥールに「何か食べるか?」と聞かれたが、夜も遅いので断った。
シャワーも明日にすることに。
ベッドメーキングして再び寝ようと布団に入ったときに気が付いたが、プザタ・ハタであれだけたらふく食べたにもかかわらず、お腹が空いていた。
新しい環境で生活するときにはいろいろとエネルギーを使うということなのか。

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