特集:ウクライナの料理を食べてて感じたこと

ウクライナにいる間、時々の外食を除けば食事は大抵ルーダの手料理を食べていた。
今回はその様子を詳しく書いてみる。
ある日の晩ご飯
黒パン
豚を焼いたもの
マッシュポテト

ウクライナではお客さんを食べ切れない量の食べ物を用意してもてなす慣習がある。
なので好きなだけ食べて、要らない分は残しておけばいいのである。

出てくる料理は非常にシンプルである。
日本の料理では、誰もが無意識のうちに食材を組み合わせた料理を作っているが、ウクライナでは1つの料理には、多くの場合食材は1つくらいしか入っていない。
例えば、マカロニだと茹でてお皿に盛る。
味付けは塩こしょうを好みで振って食べる。
トマトソースをかけたりグラタンにしたりという発想は無いのである。ジャガイモだとマッシュポテトかジャガバター。
豚肉なら塩こしょうで焼いただけという感じである。

それに比べると、日本はいかに様々な種類の食べ物にあふれていることだろうか。
日本人は和食だけでなく洋食や中華といった外国の料理も日常的に食べるし、オムライスやラーメンのように日本人の好みに合うように独自の進化を遂げているものも多い。
調味料も多彩で味のバラエティも豊富である。

ウクライナに来て日本の料理は醤油や味噌を使った料理が多くて、汁物もたくさんあると感じた。
こちらで汁物といえば、ボルシチといったスープくらいで、そのスープも食事の始めのほうで先に食べてしまうので、料理の口直しに汁をすするという感じではないのである。

ウクライナの食事に慣れるまでは、ウクライナの食事にほとんどジューシーさが無いのが気になった。
味付けのされていないマカロニやポテトを黒パンと合わせて食べる様子を想像してみてほしい。
テーブルの上には日本では当たり前のボトルのお茶などはなく、食事中はほとんど飲み物も飲まない。

葉もの野菜がほとんどなく、ビタミン源となりそうなものはパプリカとトマトくらいである。
こちらも切るだけで生で食べる。
ウクライナは土壌に恵まれているせいなのか、野菜がとてもおいしい。たいして調理されていないが素材本来の味が楽しめて逆にいい。とくにパプリカは甘くておいしいのでたくさん食べた。

ウクライナ料理には朝ご飯、昼ご飯、晩ご飯といった分け方はほとんどない。
毎食同じようなものを食べるのである。
なので昼前に起きて1食目で豚を焼いたのがでて来ることも普通なのだ。そしてルーダは朝でも料理を山盛り用意する。
パプリカ、トマトは食事中もルーダがどんどん追加するので、僕も盛られるままに食べ続けていると、なんだかわんこそばの様になっていた。

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