特集:美女大国ゆえの社会問題

一般にウクライナには美女が多いといわれている。
街中を歩いていても、モデル体型の美女を多く見かけた。

一方で、ウクライナへ売春目的でやって来る観光客(セックスツアリスト)がいることも、社会問題となっている。
ウクライナの物価は非常に安いことも原因の1つである。

夜、通りを歩いていると、Prostitute(売春婦)がいるらしく、
彼女たちは通常オープンな服を着ているのだという。
日本とウクライナで「オープン」の基準が違うので、僕はあまり見分けがつかなかった。
ウクライナでは、谷間の見える服を着、ひざ上のショートパンツを履き、生足をむき出しにしていても必ずしもオープンというわけではない。

売春が暗黙に了承されている状況に抗議するため、FEMENという団体が存在する。
彼女たちは上半身をむき出しにしているので、海外のメディアにもよく取り上げられているが、ウクライナでの評判はあまりいいわけではないようだ。
アルトゥールいわく、彼女たちが半裸で抗議することで、さらにセックスツアリストを呼び込む結果となっているからである。

特集:ウクライナで見つけた寿司チェーンたち

ウクライナには本当にSUSHIバーが多く、中にはツッコミを入れたくなるようなものもあるので、まとめてみた。

こちらが「村神」
前回入った店。
行った場所は違うが、アニメのイラストを使って日本テイストを
演出しているところが面白かったので撮影した。

こちらはイラストがかわいい。
何かユニークな看板があるけど、何て読むのってアルトゥールに聞いたら、ロシア語で"Sushiya"と読むと言われ、妙に納得してしまった。
サーモン被ってるし。


こちらのチェーンは旅をしている中で1度しかお目にかからなかった。
日本人としてもすんなりと受け入れられるネーミング。

いかにも外国の寿司屋というネーミング。
"Yakitoriya"と読む。
日本人として許せない。
村神とデザイン被ってないか?
表にあるメニューでは焼き鳥は確認できず。
何店舗か見かけたので、ウクライナでは市民権を得た
寿司チェーンのようだ。

ウクライナにてSUSHIを食す

いつもどおりアルトゥールに連れられて、あたりをぶらついた。
映画館
ウクライナを建国したという神話上の人々
メトロに乗り、駅を出ると周囲は暗くなりつつあった。
僕はいつも彼の家に帰るときの駅ではないことにすぐに気付いた。
これからどこに行くのか彼に聞いてみたが教えてくれず、ただ彼に付いていくしかなかった。

しばらくすると、ドニプロ川沿いまで来た。
僕たちのたどり着いた場所は、寿司チェーンMURAKAMI(村神)だった。
寿司はウクライナでも人気の日本食でキエフの街を歩いているとよく見かけた。
店の内装は和の雰囲気を西洋風にうまくアレンジしてあって好きだった。
壁に掛っている漢字もセンスが良かった。
ウエイトレスはもちろんウクライナ人。
日本と比べると、歩き方から雰囲気が全く違っていた。
英語版のメニューも用意されていたので、僕はそちらをお願いした。

ドラゴンロールというものを注文した。
アルトゥールはいつもこれを食べるのだという。
料理が来るまでビールを飲みながらくつろいでいた。
ドラゴンロール
ドラゴンロールというのは、カリフォルニアロールをさらにアレンジしたようなもので、中にウナギ、外側にアボガド、その上にゴマと甘ダレが乗せられている。
外国で食べる寿司なので全く期待していなかったが、食べてみるととても美味しかった。
ウクライナで日本で見たことのない美味しい寿司が食べられたのは感動だった。

世界大戦メモリアルパーク

記念碑のある公園をあとにした僕らは、第二次世界大戦のメモリアルパークに行った。
兵器のそばでくつろぐ人々
園内には旧ソ連が戦時中に使用していた兵器が展示され、おそらくロシア人であろう男たちが、凄みのある声で軍歌らしき歌を歌っているBGMが、かなり物々しい雰囲気を作り出していた。
他にもトンネルの壁に戦争の様子が立体的に描かれていたり、
トンネルに描かれていたもの
巨大な像が建てられていた。
平日のためか巨大な敷地面積の割に人は少なかったが、ランニングをしている人たちを見かけたり、散歩に来ている人をぽつぽつ見かけた。
カップルがいちゃついているのはもはや見慣れたものである。

夕方、ウクライナの昔ながらのファーストフードを食べた。
ソーセージ入りの揚げパンで、1つ5フリブナ(50円程度)だった。
店の前には列ができていて、その周りにはこれを食べている人たちを多く見かけた。

記念碑のある公園

イラは仕事があるのであまり長くは居れない。
食事が済むとすぐに職場に戻らなければならないようだ。
職場まで一緒に歩いているとき、僕はイラと話をした。
ウクライナはどうか?と聞かれたので、これまでの体験を話した。
特にメトロが急発進、急停車するので、それにアジャストするのが難しかったと言ったらかなり面白がっていた。

イラと別れた後はいつものように2人で街中を散策する。
まず始めに来た公園にはとても背の高い塔が建っているのが見える。
これは第二次世界大戦で亡くなった人たちを慰める慰霊碑なのだそうだ。
塔のふもとには火が焚いてあり、その周りを囲むように花が供えられていた。
手を合わせて拝もうかと思ったが、止めておいた。
亡くなったウクライナ人のことを全く知らないのに同情を示すのは厚かましく思ったからだ。

ウクライナの公園はとても広くてベンチがたくさんあり、人々が散歩を楽しんだりベンチで休んだりしている姿がよく見られる。
平日の昼間であってもカップルは多くいる。この公園は式を挙げた新郎新婦がよく集まるらしく、友人たちが見守るなかカメラマンに写真を撮ってもらっていた。
ウクライナでは新郎新婦の友人たちは、それを祝って自分の車にテープなどでデコレーションをしている。
そのような車を見かけたら、近くで結婚があったのだなということがすぐに分かる。
プロフィール写真を友人に撮ってもらっている
カラス
ウクライナでは白黒が普通

親友のイラ

2011/9/16日(金)

今日は起きたときから体の調子が悪かった。
十分な時間を眠ったはずなのに体の疲れはいつものようには取れていないし、のどの調子もひどく悪い。
ウクライナの日本よりも涼しく、乾燥している気候のせいか、こちらに来てからくしゃみ鼻水が出ていたが、それがだんだんのどに来たようだ。
おまけに昨日の夜はシャワーを浴びていない。
配水管が故障したらしく、お湯が全く出なくなっていたのだ。

今日、アルトゥールはイラを紹介してくれるそうだ。
イラは彼の同級生の女友達だが、仕事が忙しくてなかなか会う機会が見つからなかったのだ。
余談であるが、ウクライナでは女性の名前の最後は必ず"a"の音で終わるのだそうだ。
確かに「ルーダ」「ヴァレリア」「イラ」など全て当てはまる。

メトロに乗って待ち合わせをしている駅の前へ。
イラはまだ来ていないので僕はアルトゥールと街の人々を眺めながら雑談をする。
その日の曇っていたせいか気温は20℃を切っていたと思う。
Tシャツにパーカーを着ていないと少し肌寒いかなという感じだったが、たまにショートパンツに胸の開いた服を着ている人を見かける。
彼女たちは寒くないのだろうかと思って、そのことをアルトゥールに話してみると、ウクライナでは真冬の気温がマイナス20℃になることも普通にあるので20℃をちょっと切ったくらいではたいしたことはないのだという。

しばらくするとイラがやって来た。
前にアルトゥールにイラの写真を見せてもらったことがあるが、彼女は思ったよりも背が低く、写真で見るよりも美人だった。
イラは昼食を食べていないので、3人で近くのレストランに入った。
そこはプザタ・ハタのようなセルフ式のレストランだった。
僕は自分で好きなものを取ってみたかったので、何か分からず見た目で気に入ったものを適当にチョイスした。
その結果ガーリックトースト、ライススープ、何か分からない赤いソースのかかったものを選んだ。
プラス飲み物を選んでレジへ。ここでもアルトゥールが僕とイラの分をおごってくれた。
いつもおごってもらうのはありがたいことだが、日本の物価を考えたら僕が払ってもほとんど負担にならないのだが。

食べるスペースはなぜか中国チックな赤を基調ととしたデザインだが、料理は全く中華料理とは関連性のないものばかりである。
食べる前に一言、アルトゥールと一緒に手を合わして「いただきます」と言う。
面白がって毎食2人でやってる儀式であった。
テーブルの向かいで食事を始めていたイラは食べるのを止め、怪訝そうに僕らを見る。
僕も料理を食べ始めると、アルトゥールは味はどうかと聞いてきた。
僕が「スマッシュノ」と答えると、イラは苦笑の表情を浮かべていた。
「あー、外国人がウクライナ語使っているよ」という感じで見られていたと思う。
適当なオーダー
右前の料理は皮の厚い餃子の味がした
右後のジュースは炭の香りがした