ウクライナの女性は開放的

朝食を取ると、昼過ぎまでアルトゥールの部屋で過ごした。
アルトゥールはパソコンで日本でいうミクシィみたいなものを見ている。
「広く浅く」というよりかは「身内でわいわい」する感じのやつである。
僕は彼の友達のプロフィール写真を見せてもらったのだが、日本とは大分感じが違うくて、驚くことがいくつもあった。

ひとつはとにかく自分単体の写真が多いことだ。
誰もがモデルばりにポーズを決めていて、誰もピースサインなんかしている人はいない。
カメラアングルや、カラーとモノクロの使い分けなどの工夫をされているものまであって、このまま雑誌に載っててもおかしくないクオリティーの高さである。

もうひとつは写真がとてもセクシーであることだ。
男性がマッチョな上半身をむき出しにしていた写真もさることながら、女性の露出度がかなり高い。
ウクライナ女性は胸が大きくて足が長くて綺麗な女性が多い。
胸の開いた服を着て、ひざ上ショートパンツは普通なのだという。
プロフィール写真の中にもそのような女性がセクシーなポーズをきめているものがたくさんあった。
中にはビキニ姿というものもある。
しかもその多くがアルトゥールと同じ世代の学生なのである。

街を歩いてみて感じていたが、こちらの女性は年齢の割にとても大人びて見える。
アルトゥール曰く、ここの女性はすっぴんで外出できないのだという。
それに女性は見栄をはりやすいので、派手な服を好む。
興味深かったのは、ここの女性は女友達よりも男友達を多く持つ傾向にあるのだという。
それは女性は嫉妬深いので、他の女友達よりも多くの男友達を獲得しようとするためだという。
この点は男は男同士で集まって、女は女同士で集まるイメージの強い日本とは違うと思った。
ウクライナでの男女関係は非常にオープンなのである。
ただし、それは友達という関係である2人っきりで街中を歩いても、一緒にご飯を食べに行っても、それは必ずしも恋人同士ではなく、仲のいい友達だからっていうことも全然アリなのである。

アルトゥールに日本の恋愛事情について聞かれたときがあった。
恋愛経験の浅い僕が答えるのもなんだが、「まずはメールアドレスを交換して知り合いになり、メールをして仲良くなって、一緒に遊びに行く、お互いの距離が縮まれば、2人っきりで会って告白する」というように、徐々に距離を縮めていくと答えた。
アルトゥールは"Complicated"(複雑だ)と言った。

ウクライナでは、例えば街で自分の好みの女性を見つけたとする。
するとその人に話しかけて「一緒に飲みに行きませんか?」と誘う。
これだけでいいのだという。
日本ではナンパになると思うが、ウクライナでは何らおかしいことではないのである。

僕はアルトゥールに、このようなことをもし日本でやったとしたら、その人は「チャラい」と言われるだろうというなことを言った。
「チャラい」と言う英語はないので、彼にはプレイボーイの様なものだと説明した。
そしたら彼はそのような人はプレイボーイとはここでは言わなくて、いたって普通の人であるという。
彼の知っているプレイボーイはどこだったかは忘れたが、旅行に行ったときに、毎夜ともに過ごす女性を替えていったのだという。

恋人や結婚相手をネット上で探すこともあるそうだ。
「危なくはないのか?」と聞いてみたが、彼によると「危ないが、ウクライナでは普通」なのだそうである。
全員がそうとは言えないが、日本と比べるとかなり開放的な感じがする。

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