ウクライナでも関心が持たれたあのニュース

女の子たちとはウクライナのにいつ来たの?ウクライナはどう?などというお決まりの会話に加え、フクシマの地震についても聞かれた。
ウクライナはかつてチェルノブイリ原発事故が引き起こされた地であり、首都キエフの北方に位置するその原発は、現在も政府により立ち入り禁止区域となっている。

僕は関西の人間なので直接震災の被害にあったわけではなく、東北のことはニュースレベルの知識しか持っていなかった。
「東北の人たちは放射能のことをとても心配している」
と答えたら、彼女らはどうしてという感じだったので
「親たちが我が子の健康のことをとても心配しているから」
と説明した。
僕の知識と英語の表現力の乏しさでは、このように言うのがやっとだった。
彼女たちは放射能に対して楽観的な考えを持っていた。
「私たちもずっとここで生活しているけど、これまで何も問題なかった(笑)。だから日本の人にも大丈夫だと言っておいて」と。

結構長く話してから僕らと途中まで帰り道が同じ女の子と一緒に歩いた。
大学を出てしばらくしたあたりの横断歩道で、彼女はアルトゥールとわかれのハグをし、アルトゥールが彼女に僕にもハグをするように言うと、彼女は戸惑った様子を見せたので、"She is shy."と言ってからかった。
僕から見れば決してそう見えなかったが、日本とウクライナではシャイの基準が違うのだろう。

2人になり、どこかに出かけようとしていた矢先、今度はアルトゥールがお世話になっている大学の先生に出会った。
彼に英語を教えてもらっていたらしい。
先生は英語をゆっくり話してくれたので聞き取りやすかった。
「ここの気候は君にとっては快適だろう」と言ったが、僕はこちらが涼しいと聞いていて、セーターを身に付けていたため、少し汗ばんでいた。
だからといってアルトゥールのように薄手のシャツ1枚だけは寒く感じた。
僕がこちらに来る少し前に雨の日があったらしく、「君のおかげで天気が良くなった」とも言われた。
空は本当にすっきりとした晴れだった。

アルトゥールからウクライナの人はフレンドリーだとは聞いていたが、友達を紹介されたり、ハグしていたりと予想以上のフレンドリーさにびっくりしてしまった。

0 件のコメント:

コメントを投稿